本研究は、10代を中心とした青少年の地域参加活動について、参与観察を中心にヒアリングなども試みながら調査を行った。 その結果、①青少年は、地域活動を通して「マインド」を軸とした学びを重視し、市民性の涵養につながる相互学習を意識的に行っているということが確認された。そして、②青少年の活動を支える成人指導者や社会教育関係職員は、彼らの営みを「尊重し、見守る」手法を用いている点が共通してみられた。 このことから、地域活動を通した青少年の主体形成は、彼ら自身が相互的に行う「マインド」を基軸とした学びを保障することと、そのための環境醸成が重要であることが明らとなった。
|