平成25年には、ソルボサーマル反応による触媒材料組成と形態を制御し、助触媒の酸素吸蔵能に及ぼす最適な化学組成と形態を明らかにするため、資源的に豊富でSn2+-Sn4+の価数変化が可能なSnO2に着目し、第一原理計算よりSnO2にアルカリ土類金属イオンをドープすることで、酸素脱離エネルギーが減少し、OSC性能向上に寄与する可能性が示された。平成26には、ソルボサーマルを用い、合成したアルカリ土類金属ドープ酸化スズは、市販の酸化スズに比べ、焼成後も高い比表面積が維持され、高いOSCを示した。以上の研究結果に関して、国際学会8回、国内学会9回を発表し、学術論文4報を国際論文誌に掲載された。
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