研究実績の概要 |
REG1Aは食道癌においては科学放射線療法の感受性マーカーとなり得ることをこれまで報告してきた。一方で胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、膵癌、肝癌などの他の癌ではREG1Aは進行度や予後不良に関係することが報告されている。また近年、癌細胞がPD-L1により免疫寛容を引き起こし癌免疫から逃避していることが報告されている。食道癌細胞においてREG1AとPD-L1の発現に関係があるかどうかを研究した。REG1Aを遺伝子導入した食道癌細胞株はPD-L1 mRNAおよび蛋白を高発現しており、免疫染色においてもREG1AとPD-L1の発現が一致していた。これまでの研究結果と合わせて、REG1AはIL-1B,IL-6の産生とp38MAPK経路の調節を介してPD-L1発現を増強している可能性が示された。
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