研究課題
平成26年度の前半は、長期在外研究を行った、スウェーデンのルンド大学 国際産業環境経済研究所(International Institute for Industrial Environmental Economics : IIIEE)を拠点とした。平成25年度に作成した訪問ヒアリング調査の具体的な計画をもとに、ヨーロッパで、デポジット制度が法的に義務付けられている国々(クロアチア、デンマークなど7カ国)、法的にデポジット制度を実際に導入することを真剣に議論している国々(ラトビア・リトアニア)、法的なデポジット制度についてよりよく理解するのに有用と見られる国々(オーストリア、スロベニア)を訪問した。それらの国々で、リユース・デポジットの関係者への徹底した訪問ヒアリング調査を実施し、現地の小売など、関連の現場も数多く十分に視察し、徹底した情報収集を重ねた。そして、これらの調査で得た内容を十分に整理し、平成26年9月上旬に、IIIEEのランチセミナーで報告し、平成26年9月中旬に、調査の成果をもとにIIIEEで授業を行い、リユース・デポジットの日欧比較の検討のベースを作った。日本に帰国した平成26年度の後半は、平成26年9月にIIIEEで行った研究報告、授業をベースに、これまで十分に整理されておらず、各種の研究で十分に踏まえられていないと見られるヨーロッパにおけるリユース・デポジットに関する情報を、新しい分類、評価軸で整理し、様々な主体が今後参考にしうる論文を作成した。そして、その内容を、各種の研究会、シンポジウム、依頼講演等で、様々に報告し、改訂を重ねてきた。そこでは、日本の社会制度もしっかり踏まえ、日本への示唆を適宜明示した。以上により、日本にとって意義深い、リユース・デポジットの取り組み方が、具体的に明らかになりつつある。
すべて 2015 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
環境経済・政策研究
巻: 8(1) ページ: 89-91
Journal of Material Cycles and Waste Management
巻: forthcoming ページ: forthcoming
10.1007/s10163-015-0357-z
Waste Management
巻: 35(1) ページ: II-III
https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~e023/