本研究は、公立大学法人の現状と課題について明らかにすることを目的としたものである。分析の視点としては1)法人化の目的はどのようなものだったか、2)法人化後の運営状況はどう変化したか、3)教育の質の保証についての現状はどうかを設定し、①法人資料分析、②既存統計分析、③聞き取り調査、④アンケート調査の4つを行った。公立大学法人がより地域志向になっていること、運営費交付金が削減されている(自主財源による経営が求められている)こと、教育の質保証の検証は難しいことなどの他、法人化前後の運営における法人・大学間の多様性などが明らかになった。また、大学間比較のためのWEBサイトも開設した。
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