下肢屈伸運動中のfMRIを取得するための体幹固定方法と撮像条件に取り組んだ。頭部の速度計測においては体幹固定を施すと有意に速度が減少した。また実際のfMRIの撮像では,脳賦活map上でモーションアーチファクトに起因して描出される負の賦活領域を減らすことができ,すべてのケースにおいて運動野の描出に貢献できた。しかしながら十分な効果を示さなかったケースもあり,改善が必要である。また頭部の動きの影響が少ない撮像条件の改良においては,理論的にはデータ収集タイミングと頭部の動きの少ないタイミングを合致させることができたが被験者撮影において実現することはできなかったためさらなる検討の余地が必要であった。
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