本研究では、全身性強皮症に合併した間質性肺障害病態に対するγδNKT細胞の機能解析を行った。間質性肺障害合併全身性強皮症患者では、末梢血中γδNKT細胞の割合は有意に低下しており、これらの細胞割合は血中KL-6値と有意な負の相関関係を示した。全身性強皮症患者由来γδNKT細胞では、線維化関連因子発現(IFN-γ、CCL3)が健常人と比べて異なっており、肺線維芽細胞増殖を促進することが分かった。全身性強皮症患者においてγδNKT細胞がIFN-γやCCL3の産生を介して、間質性肺障害病態へ関与が示唆された。
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