TMEPAIはがん組織において高発現する膜貫通型タンパク質である。我々は既にTMEPAIがTGF-bシグナルを抑制することを示しているが、本研究ではTMEPAIの腫瘍における役割を検討した。結果、肺がん細胞からTMEPAIをノックダウンすると、ヌードマウス移植腫瘍形成能およびスフェア形成能が著しく低下した。また、TMEPAIの発現制御にはオートクラインによるTGF-bシグナルが重要であることを示し、TGF-bと共にEGFシグナルが協調的に働くことで、TMEPAIの転写を活性化することを見出した。さらにTMEPAIの構造類似分子であるC18orf1もTGF-bシグナルを抑制することを示した。
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