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2015 年度 実績報告書

脳卒中後の歩行障害に対する体幹・下肢近位部トレーニングの効果:ランダム化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 25870131
研究機関千葉大学

研究代表者

倉山 太一  千葉大学, フロンティア医工学センター, 特任研究員 (10624067)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードいざり
研究実績の概要

脳卒中患者の歩行再建には、歩行量をはじめとした下肢の運動量が必須であることが知られているが、短時間で行うことのできる麻痺側体幹・下肢の選択的な高強度トレーニングも一定の効果を有している可能性がある。これまで前年度、前々年度において、健常者を対象とした検討によりkneeling-gait(膝歩き), scooting(長坐位いざり)について、体幹・下肢近位部の筋活動を効率的に、安全に動員できる運動課題であることを明らかにした。そこで本年度は、scootingを介入課題として選定し、脳卒中患者を含めた要介護高齢者を対象として予備的検討を行った。対象は通所リハビリテーション施設に通う要介護高齢者46名(介入群23名、コントロール群23名)とし、歩行機能評価としてTUGを介入一週間前、介入前、介入後で実施した。介入期間は2週間とした。結果、最終評価まで可能であった40名(介入群23名、コントロール群20名)について、介入前後でのTUGに有意差は認められなかった。しかし課題の実施状況が良好な患者においては改善が認められた症例も散見された。本研究の実施過程において患者の身体機能のみならず、意欲などの精神的状態、集中力、円背などの変形の問題から統一的な課題実施が困難であり、これを改善する必要性が明らかとなった。一方、いざり移動課題とのマッチングが良く、積極的に運動量を確保することができた症例は、TUG成績の改善が改善する可能性が示されており、今後はどのような患者がいざり移動の課題に適応しやすいのか検討の意義があると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Jewish Rehabilitation Hospital/Mcgill University(Canada)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      Jewish Rehabilitation Hospital/Mcgill University
  • [雑誌論文] 歩行と比較した長坐位いざり移動の運動特性2015

    • 著者名/発表者名
      芋川 雄樹, 倉山 太一, 荒木 謙太郎, 金光寺 康幸, 曽根 祐介
    • 雑誌名

      愛知県理学療法学会誌

      巻: 27(1) ページ: 20-23

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Attentional demands during treadmill walking: dynamic gait stability and associated neural correlates.2015

    • 著者名/発表者名
      Samir Sangani, Taichi Kurayama, Joyce Fung.
    • 学会等名
      The International Society for Posture and Gait Research (ISPGR).
    • 発表場所
      Sevilla,Spain.
    • 年月日
      2015-06-29 – 2015-07-02
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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