かかりつけ医の有無が健康関連QOLに及ぼす影響について、成人一般住民を対象とした郵送調査を行った。かかりつけ医がある場合、ない場合と比較して、精神的側面のQOLサマリースコアおよびその下位尺度のスコアが高かった。また、かかりつけ医が診療所の場合に精神的側面に関する下位尺度のスコアが高く、診療所をかかりつけ医にすることで、健康への安心感が得られることが示唆された。今後、地域診療所をかかりつけ医にすることを積極的に推進することで国民の健康への安心感が向上するとともに、健康不安から大病院を受診する軽症患者の抑制により大病院の負担軽減につながると考えられた。
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