同じ砂浜で産卵するアカウミガメでも、小型個体ほど外洋(>200 m)で浮遊生物を、大型個体ほど浅海(<200 m )で底生動物を摂餌する傾向がある。本研究では、この餌場の違いが遺伝的なものなのか、環境的なものなのかを明らかにすべく、母親の餌場が産み出す子供の量及び質に及ぼす影響を調べた。浅海摂餌者は外洋摂餌者よりも2.4倍多く子ガメを産み出していた。しかし子ガメの質には摂餌者間で顕著な差はみられなかった。これらの結果は、子供の量が質で相殺される可能性が低いことを示唆し、多型が環境的なものであることを強く示唆した。
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