タケ類は数十年に一度、一斉開花・枯死するという特異な生活史を持つが、開花関連遺伝子はほとんど知られておらず、開花年を認識するメカニズムは不明である。 そこで本研究はモデル植物で知られた花成制御遺伝子をタケ類から単離して発現解析を行った。また、67年開花周期を持つモウソウチクで日変動・季節変動する遺伝子を探索した。 その結果、モウハイチクおよびトウオカメザサの各器官においてFTは葉で、SOC1は全組織で、TFL1/CEN は茎頂分裂組織で発現するというモデル植物の既往報告と一致した発現パターンを示した。また、モウソウチクにおいてCOの発現が日変動し、Dofの発現が季節変動することを明らかにした。
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