研究課題/領域番号 |
25870166
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
林 一雅 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 助教 (90422815)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アクティブラーニング / ワイヤレスセンサー / 協調学習 |
研究概要 |
本研究の目的は、大学の授業で協調学習などのアクティブラーニングを行なう際に、教室内の教員と学生の行動を、ワイヤレスセンサーネットワークを利用してデータとして記録・可視化して、授業中の学習活動について分析を行い、授業方法の改善に役立てるシステムを開発し評価することである。今年度は、勉強会に参加して、関連研究の最先端の状況調査と議論を行い知見を深め、システムの仕様設計・開発とタブレット端末への実装を検討した。必要な開発環境の整備と利用可能なセンサーについて選定を行い、試用実験などを検討した。 これまで実施していた研究であるグループワークにおけるチームパフォーマンスを向上させる座席レイアウトについて比較実験を行った内容について、統計的分析を行い、日本教育工学会にて発表した。本発表では、グループワークにおけるチームパフォーマンスを向上させる座席レイアウト「三日月型」を提案し、その有効性を示した。比較実験では、「三日月型」が「円型」の座席レイアウトに比べて、優れたチームパフォーマンスを実現させることを確認した。実験データは、標本数が少なく主観評価のため、順序尺度に基づくデータの処理が可能なノンパラメトリック検定法(ウィルコクソンの符号付順位和検定)を用い、分析を行った結果、有意な結果を得ることができた。 さらに、アクティブラーニングの教育実践事例について、学会や大学のFD講演会などで、招待講演7件を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
関連する先行研究の調査を行い議論を行った。システムの仕様設計・開発とタブレット端末への実装を検討して、必要な開発環境の整備と利用可能なセンサーについて選定を行った段階ではあるが、システム開発のためのシステムデザイン・開発は遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画を確実に実行するために、研究時間の確保を行い、先行研究の調査実施、システムの設計・開発を行う評価実験まで行うようにする。それらをサポートするために、協力体制を強化する計画である。
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