研究課題
本研究の目的は、高等教育の授業におけるグループワークや協調学習などのアクティブラーニングを行なう際に、教室内の教員と学生の行動を、ワイヤレスセンサーネットワークを利用してデータとして記録・可視化して、授業中の学習活動について分析を行い、授業方法の改善に役立てるシステムを開発し評価することである。今年度も、定例の研究会に参加して、関連研究の状況調査や議論を行い、知見を深め、システムの仕様設計・開発とタブレット端末への実装を検討した。2013年度は、研究会に参加して、関連研究の最先端の状況調査や議論を行い、システムの仕様設計・開発とタブレット端末への実装を検討した。必要な開発環境の整備と利用可能なセンサーについて選定を行い、試用実験などを検討した。具体的には、iBeaconの活用方法をスマートフォン(Android端末)の利用法を調査して、アプリ開発のための環境整備を検討・実施した。続く2014年度は、分析対象となるシーンについて、シナリオを作成して、どのようなシーンにおいて、活用可能であるのかをシミュレーションした。それと平行して、CaoGadgets 社のワイヤレスセンサータグを利用するための開発環境としてサーバの構築、SDKの利用環境を整え開発を進めた。また、予備実験を行うための教室環境を整えるように準備を進めた。その他、アクティブラーニングの教育実践の事例について、学会等で発表した。2015-2016年度は、関連する先行研究の調査を行い、システムの仕様設計・開発とタブレット端末への実装を検討して、必要な開発環境の整備とワイヤレスセンサーを利用したシステム開発を行った。今後は開発したシステムの実践での活用を通して効果を検証することで研究を継続していく。
すべて 2016
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日本教育工学会論文誌
巻: Vol. 40, Suppl ページ: 189-192
http://doi.org/10.15077/jjet.S40102