近年のスーパーコンピュータは大規模並列計算が主流である。これに対応して原子核構造研究を飛躍的に進めるため、大規模並列向けの原子核殻模型計算プログラム「KSHELL」を開発した。このプログラムは、単一ノードのパソコンでも効率的に動作する。このプログラム用に使いやすいユーザーインターフェースを用意し、実験研究者を含む原子核研究者向けに広く公開している。原子核殻模型計算では、固有値問題を解く手法として通常ランチョス法が採用されるが、KSHELLではそれに加えてブロックランチョス法と櫻井杉浦法を実装されるなど多くの機能が実装されている。
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