IL-4の肝臓特異的な過剰発現を行い 、定常状態のNK 細胞とは性質の異なるNKが肝臓内で顕著に増加する現象を明らかにした。このNKは、サイトカインの産生亢進が見られ、またGranzyme Bの産生も亢進していた。このNKは、In vitroにおいてIL-4のみでは誘導されないことから、他の細胞の関与が考えられた。IL-4過剰発現マウスでは、肝臓中のマクロファージが増加しており、マクロファージをクロドロン酸リポソームにより除去したマウスでは、このようなNKは増えず、マクロファージによる関与が明らかになった。 本実験結果は、IL-4によるNK細胞の新たな活性化経路が存在することを示すものである。
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