研究課題
若手研究(B)
協働作用を利用した高性能重合触媒の開発を目指し,エポキシドと二酸化炭素との共重合の触媒として用いる複核金属錯体を設計した.剛直なベンゼン環をリンカーとする新規コバルト-サレン複核錯体では,錯体の導入位置が触媒活性に大きく影響し,オルト位に錯体二つを導入した場合に最も高い活性を示すことを明らかにした.また,導入するサレン配位子の絶対配置の組み合わせも触媒活性に影響することを明らかにした.最適化した触媒は,先行研究のアルキレン鎖で連結したコバルト-サレン二核錯体よりも高い活性を示した.
有機化学・高分子化学