• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

日本におけるノン・フォーマルな<学び>の展開とICTの活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25870227
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

石田 千晃  お茶の水女子大学, 全学教育システム改革推進本部 教育開発センター, 特任講師 (30579800)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードノンフォーマル教育 / ICT / 近代教育システム / ボランティア・NPO / 市民活動 / 高等教育
研究実績の概要

本研究は日本において非定型的(ノンフォーマル)な教育学習活動がどこでどのように展開されているのか、なぜ人々はその活動を必要としているのかを考察すること、特にその中でICTを介在したコミュニケーションがどのように活かされているのかを検証することを目的としたものである。ICTは単なる新しい技術というよりは、近代教育システムが構築してきたコミュニケーション様式を根本から崩す役割を担いつつあり、ノンフォーマルな教育学習活動と密接に関係している。上記の問題意識に基づき2つのフェーズで調査を実施した。
第1のフェーズとしてフォーマルな教育学習活動場の外で準定型的な教育学習活動を行っている団体に着目し調査を行った。具体的には外国にルーツを持つ人々の支援団体、無業若者支援団体、働く母親支援団体を対象とし、ホームページやSNSで発信されている情報を分析した。またこの中で、承諾を得た団体の運営者にはインタビューを行い、学習者(当事者)にはアンケートを実施した。第1のフェーズで上記の団体や当事者に着目した理由は、当事者を取り巻く日常的な環境や活動そのものが、当事者を周縁化するベクトルとして働いていることによる。上記のような団体の横のつながりを作ることを目的とする「プラットフォーム型の団体」(3団体)にもインタビューを行った。
第2のフェーズは高等教育機関におけるICTを活用した教育実践を対象としたものである。高等教育機関内のICTを活用した新しい実践は、フォーマル教育内の「柔軟な教育」であり、ノンフォーマル教育の1つに位置付けられる。フェーズ2では、自身が関わった「双方向学習活動を促進するウェブシステムの構築」や「アクティブラーニング型授業の開発」を対象とし、ICTによってもたらされたフォーマル教育内の大きな変化を考察しつつ、正規外に行われている活動(フェーズ1)との質的な比較検証を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] キャリア支援科目におけるアクティブラーニングの実践報告 ― 課題設定を通じたコンテクスト可視化の試み ―2015

    • 著者名/発表者名
      石田千晃
    • 雑誌名

      高等教育と学生支援 ―お茶の水女子大学教育機構紀要―

      巻: 6 ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [学会発表] The effects of Interactive Learning using Plone in Higher Education2016

    • 著者名/発表者名
      Chiaki Ishida
    • 学会等名
      World Congress of Comparative Education Societies
    • 発表場所
      BEIJING NORMAL UNIVERSITY
    • 年月日
      2016-08-22 – 2016-08-26
    • 国際学会
  • [図書] 課題設定型学修とICTの活用 for active learning(前編)2016

    • 著者名/発表者名
      石田千晃
    • 総ページ数
      89
    • 出版者
      お茶の水女子大学 E-book サービス
  • [図書] お茶大Ploneの使い方 第2巻 第2版2015

    • 著者名/発表者名
      石田千晃、青砥早希、五島杏奈、川畑美奈穂
    • 総ページ数
      61
    • 出版者
      お茶の水女子大学 E-book サービス

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi