研究課題
最終年度である平成27年度においては、以下の成果を上げた。課題B「データの断絶への対応」については、平成26年度に纏めた2本の論文につき、2回の国際学会で発表を行った。うち1本は国際学術誌Econometric Reviews誌に投稿、2度の改訂を経て掲載が確定した。もう1本は、国際学術誌Econometrics Journal誌に投稿、1度の改訂を経て掲載された。課題C「将来予測モデル」については、将来予測に有用であるファクターモデルの構造変化手法を提案した論文が、2度の改訂を経て国際学術誌Journal of Econometrics誌に掲載された。研究期間全体を通じ、当初計画の3つの課題は概ね100%に近い水準で達成できたと考える。具体的には、課題Aに関する研究については4回のセミナー・学会における研究発表を行い、3本が査読付国際学術誌に、1本が査読付国内学術誌に掲載された。課題Bに関する研究については2回の国際学会および2回の国内学会における研究成果発表を行い、3本が査読付国際学術誌に掲載された。課題Cに関する研究については13回の国際学会・セミナーおよび10回の国内学会・セミナーでの研究成果発表を行い、3本が査読付国際学術誌に掲載された。本課題の今後の展開として、一点目は課題Cにつき更なる発展の可能性を米国ボストン大学の共同研究者とともに探っている。本研究については、別途科研費(国際共同研究強化)の支援を得て平成30年度に米国において集中的に研究を進める予定である。また、本研究課題である構造変化の計量経済学的な推定・検定法について、国内外の研究者や実務家から数多くの問い合わせを受け、実証分析のみならず非学術的な需要も多いことが確認されたため、本成果の実用化を通じてわが国経済の分析手法の高度化を一層進めるための努力を続けたい。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 8件)
Econometric Reviews
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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