ものづくりの学習は,中学校技術・家庭科技術分野において学習活動の中心として展開されている。設計,製作,点検等の作業で構成され,課題の解決に向けた思考力や解決を図る実践力を身に付けることが目標とされている。生徒間でのものづくりの既有経験には差異があり,その意味で教員は生徒全体が動機づけの高い状態で学習に取り組むための学習指導の工夫が求められる。 本研究では,教育心理学分野の知見に基づく動機づけ要素の諸概念の整理,ものづくりの学習に関する先行研究における事例との整合性の検討,学習の動機づけの枠組みの構築を行った。また,調査票の作成,調査の実施,調査結果の分析を行い,学習指導の留意点を示した。
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