研究課題
若手研究(B)
多剤耐性菌感染症が問題となっている。バンコマイシンやコリスチンはこれら耐性菌感染症のキードラックだが、その腎毒性のため臨床的な有効性が制限されている。我々は尿細管の膜トランスポーターに注目し、腎障害の分子機序の解析を行った。水晶発振子マイクロバランス法やノックアウトマウスを用いることで腎障害の標的分子としてメガリンが確認された。さらにメガリンリガンド拮抗剤を同定し、その腎障害軽減作用をマウス腎障害モデルで評価している。抗菌薬腎障害の有望な予防薬として期待される。
感染症