コラーゲン分解酵素の反応触媒メカニズムを明らかにすることを目的として、当該酵素が反応中にコラーゲンの高次構造の中でどのような挙動を示すかを観察し、挙動を解析した。本研究では、コラーゲン分解酵素の挙動とコラーゲン高次構造を同時に観察することが極めて有効であるため、高速原子間力顕微鏡を用いて観察した。細菌型コラゲナーゼがコラーゲン特有の高次構造によって活性が制御される様子、コラゲナーゼ分子がコラーゲンのカルボキシル末端からアミノ末端へ一方向に運動する様子を録画することに成功した。この運動がコラーゲン分解活性と固く共役していることを明らかにした。
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