本研究では,近年適用が増加している内視鏡における三次元再構成システムの開発を目的とした.従来の内視鏡は極小領域にカメラを挿入することで,人体内部の情報を提供する装置であるが,奥行き情報は把握困難であった.そこで,本研究では臨床に使用可能なサイズで対象物体の三次元再構成を試みた.装置はラインレーザーとカメラから構成される.装置全体の直径は約10㎜であった.対象物体までの距離を10㎜,15㎜,20㎜とした時の平均誤差は約0.50㎜で,標準偏差は0.503㎜,0.899㎜,1.480㎜であった.上記より,当初の目的は達成できたと言える.今後の課題は臨床で想定される水中での精度検証が挙げられる.
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