合理的選択論(Rational Choice Theory, RCT)は、経済学のミクロ経済学的アプローチを政治学や社会学などの社会科学分野に応用しようとした研究の総称である。この展開に強い影響を与えたのは、第二次世界大戦後~60年代に経済学の分析ツールを他分野に応用した経済学者たちであった。合理的選択論者といわれたアロー、ベッカー、ブキャナンといった経済学者は、それぞれ個別に、経済学のツールを他の社会科学分野へ応用していった。それは、当時においてミクロ経済学が「科学」的研究であるという側面に支えられていた。
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