大多数の駐車場に自動車精算機が導入され,各利用車両の精算データの一元管理・蓄積がなされている.また,自動車精算機の導入で料金改定も従来と比較して容易となり,周辺の競合駐車場や施設,経済動向を踏まえ,現在は地域担当者の経験や調査力に基づいて実施されている.一方で,より最適な料金設定を目指したデータオリエンテッドな改定手順への期待も大きい.本研究では名古屋市を中心に駐車場運営する民間企業から提供いただいた精算データを利用し,1)オークション予約システムの導入評価,2)料金体系変更における利用者の反応,3)駐車利用モデルの構築を行い,今後の駐車場管理データの活用事例の検討や基礎的データを提示できた.
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