研究課題
認知症は、現在日本に約462万人いると推定され、さらに2050年には全世界で1億人を突破すると予測されている、世界的な問題のひとつである。本研究の目的は認知症患者を対象に進行抑制作用、健常高齢者を対象に認知症予防をもたらす音楽の影響を神経心理検査と脳イメージングのデータから示すことである。音楽的介入の結果、神経心理検査の前後比較では、視空間認知に有意な改善がみられた。また脳容積では、両側の海馬傍回と上前頭回、右上前頭回の容積に増加がみられた。現在、論文投稿中である。音楽的介入による認知機能の改善に、帯状回前部の容積が重要な役割を担うことが示唆される結果を得ることができた。現在、さらなる解析を行っている。認知症患者のピッチ知覚に、島、側頭極、下前頭回などの容積が重要な役割を担うことが示唆される結果を得ることができた。現在、論文投稿中である。
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り、認知症患者及び高齢健常者に対して音楽的介入ができているため。
論文投稿中であり、できるだけ早くacceptされるようにしていく。
Frontiers Aging Neuroscience(掲載料2490USD)に論文投稿し、2017年2月10日の時点でprovisionally acceptedだったにもかかわらず、2月20日に突然Editorial OfficeからReviewer 1をrevokeするとのメールがあり、再査読となり、28年度内に掲載料を請求されない可能性があったため。
Frontiers Aging Neuroscience(掲載料2490USD)に使用する。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)
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