音楽伴奏が体操に付くことによる認知機能と脳容積への影響を調べた。対象は健常高齢者で、週1回各1時間の介入を1年間行った。音楽伴奏が体操に付くことで、健常高齢者の認知機能の改善とともに、前頭葉容積を維持・増加させることが明らかとなった。 アルツハイマー型認知症(AD)患者が、ミッシングファンダメンタル現象(MFP)の障害を有するかを知覚実験と脳形態計測を用いて調べた。AD患者が健常高齢者に比しMFTの正答率が有意に低かったことを示した。正答率は島、側頭極、下前頭回、嗅内皮質、小脳と有意な正の相関があった。この結果は、AD患者のMFPの障害が、聴覚に関わる脳領域の変性の兆候であることを示唆した。
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