在宅療養生活をおくる慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の骨格筋の調査では、形態学的、機能的に骨格筋障害が生じていた。対象者の大腿部筋厚および大腿四頭筋力と運動耐容能および身体活動量との間には相関関係が認められ、下肢筋力低下と運動耐容能および身体活動量低下との関連性が明らかとなった。 これら患者に対する3ヶ月間の骨格筋電気刺激トレーニングプログラムは、大腿四頭筋の筋肥大および筋力増強、またそれによる運動耐容能の改善をもたらし、在宅COPD患者の骨格筋障害に対するトレーニングとしては、高い効果が期待できることが示唆された。
|