神経活動の定量的な評価法の確立を目的に、赤外脳温度イメージングとレーザースペックル血流イメージングの両方を用い、ラット脳表の温度変化と血流変化を同時に画像化するシステムを新規開発した。2台のイメージング装置を同期させ、また画像処理によって同一領域を同時に撮影し評価することに成功した。開発した装置を用いて、ラットにイソフルランとαクロラロースを投与し、脳の代謝と血流を制御した状態でイメージング実験を行った。その結果、脳温度と脳血流の変化は、相関しないことが明らかとなった。脳温度変化は、神経活動の定量的な指標となりうるであろう。
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