子どもの眠りは心身の発達上重要であるが、眠りの問題を有する児は多く、本邦の生活文化に適した評価法と介入法の開発が緊急課題である。本研究では、①子ども自身の眠りについての考え方の評価尺度(子どもの睡眠に対する非機能的信念と態度質問票;DBAS-C10J)を開発した。②本邦の文化と子どもへの親和性を鑑みて、カルタ形式の睡眠健康教育授業を開発し、効果を確認した。③睡眠障害を有する子どもへの認知行動療法プログラムを開発し、試行例全てで睡眠と社会生活の問題が改善した。④中学生版子どもの眠りの質問票を開発し、全国18中学校(3,084組)の回答を分析し、中学生の睡眠習慣や尺度の因子構造を確認した。
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