Ferredoxin(Fd)とsulfite reductase間、そして、FdとFd NADP(+)-reductase間の分子間相互作用と酵素活性との関連性を熱測定、核磁気共鳴分光法、X線結晶構造解析、酵素活性測定などの様々な手法を用いて調べた。蛋白質間の静電的相互作用とともに非静電相互作用も電子伝達複合体形成に重要であることを明らかにした。加えて、分子間の非共有結合の微調整によって酵素の活性が制御されることを提案した。様々な病気の原因となるアミロイド線維も球状蛋白質のように高温で高温変性し、低温で低温変性することを見出し、線維の低温変性には分子間の静電反発が重要であることを提案した。
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