本研究課題では、細胞間コミュニケーションの可能なプロトコルの1つとして細胞の膜電位変動に着目し、その検出や制御を通じて、これら細胞の「つぶやき」とパターン形成過程との関わりを明らかにすることを目的に研究を行った。膜電位感受性蛍光プローブを色素細胞特異的に発現するトランスジェニックゼブラフィッシュを作製した他、ゼブラフィッシュ体側への任意の光刺激を可能とする個体トラッキング・光照射システムを開発し、色素細胞特異的にチャネルロドプシン遺伝子を発現するトランスジェニックゼブラフィッシュを用いて、膜電位パターンが模様パターンに与える影響を解析することを可能にした。
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