健常人、及び敗血症患者より好中球を抽出し、4時間培養してアポトーシスとneutrophil extracellular trapsを測定した。健常人好中球はlipopolysaccharideで刺激した。患者血漿中の血漿遊離 (cf) DNA濃度を測定した。敗血症患者ではcfDNA濃度が増加し、アポトーシスが抑制され、NETs面積が拡大していた。健常人好中球では男性に比べ女性で有意にアポトーシスが抑制されていたが、患者検体では性差は認められなかった。NETs面積は敗血症性ショックにおいて、男性よりも女性で高値の傾向が見られた。従って、好中球機能には性差がある可能性が示唆された。
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