5-アミノレブリン酸(ALA)はテトラピロール代謝経路の前駆体で、ALAを植物に投与するとテトラピロール代謝経路を昂進させる働きを持つ。さらに、ALAは、植物のバイオマス向上や光合成能力の向上をもたらし、低温・塩といった環境ストレスへの耐性を強化する効果を持つ。本研究では、ALAが植物の免疫応答の強化にも効果を持つかどうかを検討した。免疫応答の過程で生じるカロースやグルコシノレート類代謝物の蓄積については明確な効果を確認することができなかったが、それに関わる種々の遺伝子発現調節には効果を持つことを明らかとした。
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