研究課題/領域番号 |
25870439
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
長廣 利崇 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (60432598)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 修業年限延長 / 高等商業学校 / 四ヶ年制ノ具体的学科課程 / 高等商業学校標準教授要項 |
研究実績の概要 |
研究論文の調査・分析・執筆を進めた。具体的には①官立高等商業学校の修業年限延長をめぐる過程、②修業年限の延長を要求する理由、③それに関連する高等商業学校の研究組織の構築について検討した。 ①に関しては、官立高商が1920年代、1930年代に文部省に要求した修業年限の4年化の要求過程を分析した。神戸大学、名古屋大学などでの調査によって得られた第一次資料に基づいて研究内容を補完した。 ②につては、高等商業学校の修業年限の延長理由が「研究」にあることを主張した。さらに、高等商業学校の作成した4年制の学科過程案の分析を行った。なお、この学科過程案と「高等商業学校標準教授要項」の比較検討を行った。 ③に関しては、「技能・技術的」な教育から「研究」へと転じる傾向にあった高等商業学校の動向を見るため、その研究組織の形成に関して分析した。 この①~③が人的資源の形成にどのように影響したのかを検討した。 ①に関しては、経営史学会関西部会の例会で研究報告し、他の研究者からの知見を得た。なお、①~③を含む概要は大阪大学と関西大学の研究会においても研究報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会・研究会での報告を予定通り進めたため、調査・分析・執筆ともにおおむね順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は今までの個々の研究の関連付けを行い、戦間期の高等商業のあり方を総括することを目標とする。
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