研究課題
若手研究(B)
現在に至るまで台湾ではH5N2亜型インフルエンザウイルスによる鳥インフルエンザが断続的に発生し、経済的に大きな被害を与えている。本研究ではなぜ病原性の低いH5N2ウイルスが家禽に対する病原性を獲得するのか検討した。結果、H5N2ウイルスのHAおよびM蛋白質にニワトリに対する病原性の増強に与るアミノ酸を各1か所ずつ認めた。これらのアミノ酸を有しているウイルスは実際に台湾の家禽から近年分離されており、本部位が台湾の家禽における流行ウイルスのニワトリに対する適応に寄与していることが示唆された。
獣医学