研究課題/領域番号 |
25870445
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
関 耕二 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30508007)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ランニング / 体力 / 生活習慣 / 環境 / 運動効果 |
研究概要 |
本研究では、長い距離や時間を走る運動である「ランニング」に対する意識の違いと環境が運動効果に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。平成25年度においては、ランニングの意識の実態調査を実施するための予備調査を実施した。特に、先行研究でもみられるように小学校の高学年時に持久走嫌いが増加することが予想されたため、鳥取県内の小学校2校の児童約360人を対象に、ランニングに対する意識とアンケートにより実施した。その結果、これまでの報告と同様に、持久走に対して否定的な意識は、高学年で増加することが確認された。特にその傾向は女子で顕著であった。また、新体力テストや生活習慣との関連を検討した結果、新体力テストの総合得点が高い児童、運動クラブに所属している児童およびテレビ視聴時間が短い児童は、持久走に対して肯定的な回答を示す傾向であった。さらに、新体力テストのテスト項目である、20mシャトルランと50m走の記録が高い児童は、持久走に対して肯定的な回答を示す傾向であったことから、距離や時間の長短はさほど関係がなく走運動に対する意識が影響している可能性が示された。一方で、中学年と高学年では「ジョギング」と「持久走」を運動強度や運動目的から明確に区別している傾向が伺えた。これらの結果は、ランニングに対する意識が少なくとも小学校高学年段階で明確に形成されていることが考えられ、さらに学校教育のなかでの「持久走」の取り扱いが影響を与えている可能性が推察された。これらの検討をもとに、アンケートを改良し、平成26年度の本調査で使用することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備調査と予備実験は実施することができたが、他の学内外での業務が増加し研究課題の本格的な実施までは進めなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の結果をもとにアンケートを改良して、小学校以外の学校種の生徒や学生のランニングに対する意識の調査を実施する。この調査により、発達段階によるランニングへの意識の違いが明らかになることが予想される。また、小学生児童を20名程度を対象として、ランニングの意識の肯定的な群と否定的な群に分け校庭以外での環境のランニング実践の生理的な運動効果と意識の変容を検討する予定である。尚、小学生に対する検討は、予定している学校の事情により遂行不可能になることも予想されるため、大学生による検討も同時に実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
学内外の業務が増加して、当初予定していた大学生を対象として運動負荷試験を実施することができなかったため、次年度使用額が生じてしまった。 平成25年度予定していた運動負荷試験を平成26年度実施する際に、生体ストレスマーカーの測定キットなど物品費としてほどんどを使用する予定である。また、平成25年度の研究成果をまとめ学会発表や論文投稿するための準備としても使用する予定である。
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