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2013 年度 実施状況報告書

骨・脂肪・筋肉の相互関連性におけるオステオカルシンの役割を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 25870449
研究種目

若手研究(B)

研究機関島根大学

研究代表者

金沢 一平  島根大学, 医学部, 助教 (50452553)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードオステオカルシン / 脂肪細胞 / 筋芽細胞
研究概要

【背景】近年、内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカインや消化管ホルモンであるインクレチンを代表とし、臓器間ホルモンネットワーク機構が存在することが明らかとなり、注目を集めている。オステオカルシン遺伝子欠損マウスの解析にて、オステオカルシンが糖・脂肪代謝に関連することが見いだされ、オステオカルシンのホルモンとしての役割に注目が集まっている。
【目的】本研究では、脂肪細胞と筋芽細胞におけるオステオカルシンの役割について検討することを目的としている。
【実施計画】脂肪細胞前駆細胞3T3-L1細胞と筋芽細胞C2C12細胞を用いて、オステオカルシンの脂肪細胞分化、筋芽細胞分化への影響を検討を行うこととしている。
まず、実験の予備段階として、脂肪細胞前駆細胞3T3-L1細胞を購入し、継代培養を行い、脂肪細胞へ分化することを確認した。
【結果】これまでに3T3-L1細胞にオステオカルシンやその受容体であるGPRC6Aが発現しているか否かの報告はまだなかった。したがって、まず3T3-L1細胞において、PCR法によりオステオカルシンとその受容体であるG protein-coupled receptor family C group 6 member (GPRC6A)が発現してることを明らかにした。また、オステオカルシンの培養液への添加により、脂肪細胞分化に重要な因子であるC/EBP-betaやPPAR-gammaの発現が抑制されることを見出した。
【今後の計画】オステオカルシンが脂肪細胞分化に影響しているか否かの確認として、Oil Red O染色を行い、次にアディポサイトカイン発現への影響を検討する。また、オステオカルシンの作用がGPRC6Aを介しているか否かをsiRNAなどを用いて検討する予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

脂肪細胞におけるオステオカルシンの役割として、現時点では分化抑制に作用する可能性が示唆されている。現在、脂肪細胞を用いた実験を優先して行っているため、筋芽細胞を用いた実験はまだ進行していない状況である。

今後の研究の推進方策

今後はさらに免疫染色法やヒトの脂肪細胞においても同様の結果が得られるかを確認する。また、筋芽細胞C2C12細胞の培養実験を開始しており、今年度は筋芽細胞分化についても検討を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

本研究は2年間で行う計画であり、細胞培養実験、動物実験、臨床研究とも継続中である。
平成26年度には、予定通りに培養実験器具や試薬などの消耗品、各種測定キット、学会発表旅費、論文投稿費用に充てる予定です。

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公開日: 2015-05-28  

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