パラジウム-グラフェン複合体を触媒として用い,高活性な鈴木-宮浦反応やHeck反応を開発した。 通常、金属を担持すると同時に酸化グラフェン(GO)の凝集が起こる。我々は、Pdを1層のGOの形態を保ったまま固定化する手法を開発した。60°Cでエタノール水溶液中でPd(OAc)2とGOを撹拌するだけであり,合成操作は極めて単純である。得られるPd-GOは極性溶媒に高分散し、ブロモベンゼンとフェニルボロン酸とのクロスカップリング反応を室温2時間で定量的に進行させることができた。 XPSやXAFSでPdの化学状態を解析した。
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