研究課題
若手研究(B)
我々はアミンの速度論的分割反応に適用可能な概念的に新しいアプローチの開発に興味を持っている.その中でも特にキラルブレンステッド酸を用いる対アニオン制御型反応は非常に魅力的な手法である.すなわち,キラルなリン酸アニオンとアキラルアシルピリジニウム塩から誘導されるキラルイオン対は,アミンのエナンチオ選択的アシル化において良好な反応種であると想定し種々検討を行ったところ,中程度のエナンチオ選択性(82:12 er, s = 5.3 )で目的とする光学活性アミンが得られることを見出した.
有機合成化学