研究概要 |
本研究はマウス皮膚線維芽細胞より神経幹細胞を直接的に誘導し(induced neuronal stem cells; iNSC)、脳梗塞などを含む神経疾患への治療応用へ展開するための基礎的研究基盤を確立することが目的である。 平成25年度はまず細胞移植源となるグリーンマウスの入手ならびに交配を行った。また日本の研究環境に合わせて、ダイレクトリプログラミング法に用いるウイルスベクターの再構築を進めた。 具体的には神経幹細胞を直接的に誘導するための転写因子群であるSox2, FoxG1, Brn2を発現するレトロウイルスベクターならびにレンチウイルスベクターを準備した。 さらに、これまでのダイレクトプログラミング法を用いた神経系細胞の誘導法に関し、これまでの文献や関連情報を集めると共にそれをレビューし、‘Direct reprogrammed neuronal cells as a novel resource for cell transplantation therapy‘という内容で英語総説をCell Transplantation誌に発表した。
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