本研究では,まず高知県における沿岸部と農村の事前連携の可能性の検証を行なった.結果,まず同一市町村内において沿岸部と農村部の事前連携のモデルケースを策定し,これを各市町村に広げていくことで将来的な広域連携の普及を目指すことが適切であるとの知見を得た. これを踏まえ黒潮町蜷川流域における沿岸部と農村部の事前連携に関するアクションリサーチを通して,外部者を活用しながら地区で関心の高い共通課題への連携を醸成し,その一つとして防災の地域連携を組み込むモデルを提示した.その上で沿岸部避難者の受入検討のためのワークショップツールの開発と試行を行ない,災害時受入の具体的な計画策定手法と効果を提示した.
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