歯周病原細菌からリポ多糖(LPS)および非メチル化CpGを含むDNA(CpG DNA)の複合体(LPS-DNA複合体)を抽出し、その病原性を解析することを目的に本研究を行った。中性フェノールを用いた抽出法により、DNA-LPS複合体を抽出することに成功し、さらに結合様式がイオン性・非イオン性の両方であることが示された。また、複合体形成にはLPSの構造が関わる可能性が示唆された。さらに、LPS-DNA複合体による炎症性サイトカインTNF-αの産生量は高純度のLPSに比べ少なかった。LPS-DNA複合体の毒性についてはさらなる解析が必要であると考えられる。
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