EGFR遺伝子変異陽性肺癌患者において重要な治療薬であるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)獲得耐性機序の約50%を占めるT790M変異を非侵襲的に採取可能な血漿で検出することの有用性を検討し、獲得耐性患者の40%で血漿T790M変異が陽性であり組織とほぼ同等の良好な結果である事を示した。 また、EGFR-TKI獲得耐性機序の中で大きな割合を占めるT790M変異とHGFを血漿を用いてモニタリングすることが、EGFR-TKI獲得耐性機序の推定と、その後のEGFR-TKI再投与やT790M変異に対しても有効な第2世代、第3世代EGFR-TKIの効果予測に有効である可能性を示した。
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