本研究の目的は、イベントレコーダーと摂餌行動検出アルゴリズムを開発することで、高次捕食魚(ナミハタ)の摂餌生態を解明することであった。まず、既存の加速度・ジャイロセンサーを搭載したイベントレコーダーを開発したところ、測器の計測期間は飛躍的に増加した。続いて、ナミハタに加速度・ジャイロデータロガーを装着し、摂餌行動、逃避行動、個体間干渉時の突進遊泳を計測したところ、高精度で摂餌行動が検出可能なことが明らかとなった。この開発したロガーと発信機を用いて、野外にてナミハタの摂餌行動と移動をモニタリングしたところ、夜間に広い範囲を移動し摂餌を行うこと、昼間にはサンゴ隗にて休息することが明らかになった。
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