悪性黒色腫に対して、遺伝子改変ヒトiPS細胞由来マクロファージ(iPS-MP)を用いた免疫療法の開発をマウスモデルで行った。抗腫瘍効果を負荷するために、インターフェロンαおよびβ遺伝子を導入し、腹膜播種マウスモデルでその効果を検討した。インターフェロン導入iPS-MPは強力な効果を示したが、その理由としては、サイトカインのオートクラインによって、抗腫瘍に有利なCD169陽性M1マクロファージフェノタイプになったことが考えられた。 また、新たなメラノーマの治療標的としてFOXM1を見出し、非侵襲的な診断マーカーとして毛髪中micrRNA-221が有用であることを見出した。
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