研究課題
若手研究(B)
拡大や破裂の予測が困難である腹部大動脈瘤病態において、Angiopoietin-like protein 2(Angptl2)をその予測因子として、臨床応用へ展開することを目的として本研究を行った。その結果、腹部大動脈瘤病態における重要な促進因子であるタバコの主成分「ニコチン」がAngptl2の発現を促進し、炎症性サイトカインやマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)9の発現上昇を来たし腹部大動脈瘤形成につながることを初めて明らかにすることができた。今後、患者血清中のAngptl2 濃度と大動脈瘤径および喫煙歴との関連性等についてさらなる研究が必要である。
心臓血管外科学