本研究では,顔の3次元形状データに基づき,微表情と呼ばれる現象を認識するための手法を研究・開発した.本研究では,顔形状を高精度に計測したデータを用いて,人間の内部状態と連動した,微表情を発見するための手法として,機械学習による顔の運動特徴の学習および認識手法を構築した.その結果,本研究で被験者に与えた課題に関して,高精度に顔の運動を記録したデータを用いることで,人間の内部状態と連動した特徴の現れる部位を定め,約75%の精度で,これを推定することができた.一方で,顔形状の計測における平均誤差が数mm,またフレームレートを20fpsに低下させた状態では,微表情の認識が困難であるという結果を得た.
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