感染細胞指向性の違いにより病原性が異なると想定される臨床分離サイトメガロウイルス(CMV)に対する型判別法の開発を目指した基礎研究を行った。ソリブジン(BVara-U)感受性の異なる単純ヘルペスウイルスI型(HSV-1)2株を用い、ウイルス増殖に依らない組換えウイルス作成を試行した。先天性CMV感染では高率に聴覚障害が認められる。モデルマウス作製により、CMVが聴覚障害を惹起する機構を解析した。研究継続により、「CMV胎内感染防止」と「CMVによる聴覚障害の予防・治療」に結びつく成果が得られると考えている。
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