研究課題
背側線条体から投射する2種類のニューロンにおける、弁別学習の制御機構を明らかにするため、標的とするニューロンの選択的除去をイムノトキシン細胞標的法を用いて誘導し、弁別学習の運用(形成と遂行)に及ぼす影響を解析した。本年度は線条体黒質路の選択的除去を誘導するため、トランスジェニック動物の作製・組織学的解析を試みた。線条体黒質路を構成するGABA作動性神経細胞にD1R陽性細胞と同じく選択的に発現する、P物質前駆体 (tachykinin, Tac1) に注目した。所属研究室にて、Tac1陽性細胞特異的にCre酵素を発現する (Tac1-Cre) ラットを作製し、解析作業によって発現特異性の高いラットが数系統得ることができた。さらにIL-2Rαレポーターラットと交配させることによって誕生する、Tac1陽性細胞特異的にIL-2Rαを発現する(Tac1-IL-2Rα)ラットの作製・解析をすすめている。
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Brain Structure and Function
巻: 222 ページ: 2359-2378
10.1007/s00429-016-1346-2.